2018年12月3日月曜日

6年紙漉き

その昔、愛川町では製品を京都御所に納めるほどの品質を誇る和紙
が作られておりました。これを「海底和紙(おぞこうわし)」と言います。
その伝統を後世に伝えるべく、昨年から本校の卒業証書は卒業生本
人が自分で漉いた「海底和紙」を台紙に使っています。
会場のレインボープラザに着いて、流れについて説明を受けている
ところです。
エプロンを着けて準備万端です。
ご覧ください。一人ひとり自分の卒業証書の台紙を漉いています。
台紙には校章の透かしが入ります。そのための薄い切り抜きがすげ
たに貼ってあるのがちょうど写っていますね。とても薄いものなので
すが、出来上がった和紙はこの部分だけほんの少し薄くなります。
これを日にかざすと校章の形に見えるわけです。
なにもこの寒い季節に外でやらなくてもと思いませんか。実はこの作
業、寒い時期に寒いところでやらないとダメなのです。
写っているのは神奈川県からただ一人、紙漉きにおける伝統技能継
承者に指定されている成井さんです。見せてくれているのは紙すきの
作業に一番大切な「トロロアオイ」の根の抽出液です。
和紙の繊維同士をつなぐ役目があり、気温が低いとドロッとしている
のですが、これが非常に温度に敏感で、少しでも暖かいとすぐに水の
ようなサラサラの液体になってしまいます。そうなると漉いても和紙に
ならないそうです。だから寒い季節に寒いところでやらないとダメなの
ですね。
指さしているのは和紙の原料の一つである「ミツマタ」です。手前が
紙漉き用で、奥は観賞用です。違いは花の大きさと色で、もう花芽
が着いていますが、紙漉き用は小さく白花で、観賞用は大きく黄色
や赤色です。ちなみに、「沈丁花」の親戚です。なお、もう一つの原
料である「コウゾ」が左上の奥に写っていますが、こちらは「桑」の
仲間です。

全員、2回行いました。このあとの脱水、乾燥、裁断はレインボー
プラザの皆さんがやってくれるそうです。
担任も挑戦しました。贅沢にも伝統技能継承者による直々の指導
を受けています。
緊張しっぱなしの担任と、それを写真に納める児童です。
ありがとうございました。出来上がりが楽しみです。

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